金融商品にだまされるな!

金融商品にだまされるな!」という本を読みました。

まあ、タイトル通りの内容なのですが、わかりやすく書かれているうえ、いい意味で私の今までの常識を覆してくれました。

今までの私の常識とは。。。

  • 普通預金はインフレに弱い
  • 国内の金利がめちゃくちゃ低いから、外貨預金に興味を持つ

ってところです。

これに対して本書では、以下のように言いきっています。

平均的な生活スタイルの日本人にとって、外貨運用は将来のインフレ対策になりません。もちろん、外貨運用を始めれば為替差損の危険性を負うことになり、実際に円高になって損をした時にも、生活費はさほど下がりませんから、為替差損の分だけ生活は苦しくなります。一般的には、外貨運用は生活上のリスクを増やすと考えるべきです。

そこで、金融機関で何か金融商品を勧められたら、まず、

「将来のインフレが心配だから、普通預金(定額貯金)にしておきます」

と答えましょう

なんでこういった結論が出てくるのかということについては、本を読んでみるしかないのですが、なかなか目から鱗です。

他にも、オプション取引についても売り手と買い手の損益パターンについての話があったり、一見有利そうな商品でも、金融機関側に選択肢が多いものは買い手にとって不利だというような話があります。

資産運用は誰にとっても重要なテーマですが、金融について本格的に勉強するのは大変です。でも、とりあえず本書を読んでおけば、消費者としてより適切な判断をするために必要な知識にはなりそうです。

さて最後に、この本の内容が正しいとして、その考え方を住宅ローンの選択に応用してみました。
住宅ローンにも色々とあるかと思いますが、大きく分けて、「変動金利型」・「固定金利型」・「当初一定期間は固定金利の後、変動金利型」の3種類があるかと思います。
どの種類が、消費者にとって有利なのかを考えてみます。

さて、本書の主張の中で、住宅ローンに応用できそうな部分は以下の2つです。

  • 将来的にはインフレになる可能性が高い
  • 金融機関側に将来の選択肢を与えるのは、消費者にとって不利

上記のことを考えると、「固定金利型」を選ぶのがよさそうです。

。。。って、面白くもなんともない結論ですが、変動金利型のローンだと目先の金利がすごく安い(有利に見える)ということは、金融の世界ではそれだけ将来のインフレの可能性があると考えられているということなのでしょう。

金融商品にだまされるな!

金融商品にだまされるな!