iPhone(2)

iPhoneの発売日が着々と近づいてきていて、世間ではiPhoneに対して期待する意見もあれば、「そんなに売れないだろう」という否定的な意見も出てきています。

さて、私個人はというと、期待している側です。

iPhoneを見ていて、私はWiiを思いおこします。

それまでのゲーム機の発展というのは、基本的には処理性能の向上であって、主にそれは「より綺麗な画像」という形で世に出てきていました。また、消費者であるゲーマーに新たな刺激を与える手段として、コントローラーのボタンの数はだんだん増えてきました(初代ファミコンは2つだったのに。。。)

その状況において、Wiiという、それまでとは全く異なったコンセプトの製品を出して、今までにはありえなかったユーザーエクスペリエンスを提供したというのがすごいところです。
これこそがまさに、「破壊的イノベーション」(「イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)」より)というやつなんでしょうけど、それがゲーム業界のトップ企業から生まれたというのが、任天堂のすごいところですね。

さて、Wiiの話はこの辺にしておいて。

携帯電話業界も、おさいふケータイやワンセグなど横一線の機能強化が続いてきていましたが、個人的にはあまり魅力を感じられなくなってきていました。

その状況で出てくるiPhoneは、「あれができない」「これができない」という突っ込みどころは満載であっても、「今までの端末では出来なかったことができる」という点で突出しています。私は、そこに期待しています。

先ほどWiiの話を出しましたが、Nitendo DSも、それまでになかった操作性をベースとして、脳トレを代表とする新しいタイプのアプリケーションが出てきたからこそ、これだけ大ヒットしたんだと思います。

iPhone も、「今までになかった操作性」「魅力的な製品デザイン」という点で、プラットフォームとしてはすごくいいものになっているので、あとは、「今までになかったユーザーエクスペリエンス」を提供するアプリケーションが出てくれば、予想以上に普及する事だって十分ありえるんじゃないかなと。

もちろん、ゲーム機の場合は乗り換えコストなんてものは無いですし、対象となっているユーザーの層も携帯電話のほうが幅広いので、WiiやDSを引き合いに出すのはナンセンスかもしれません。

それでも私は、「これまではありえなかった未来がそこにはある」ってことに期待しています。

#あとは、妻の反対をどう説得するかだな。。。