システムを他人に使ってもらうことの難しさ

やっぱし、パソコンやオンラインのサービスを抵抗なく使いこなせるかどうかという、いわゆるリテラシーって人それぞれですよね。
もちろん年代によるところもありますが、20代〜30代前半でも、かなりの差があります。
そういったリテラシーや、その他の要因が絡まって、他人にシステムを使ってもらうってことはなかなか難しいです。
当たり前のことを言っているようですが、改めて考えさせられることがありましたので、そのことについて書こうと思います。

先月、友人の結婚式で2次会の幹事をやりました。

その際、幹事の人数が結構多かった(6人)ので、打合せを頻繁には行えないということで、掲示板を用意してそこで話し合えることは話し合おう、ということになりました。
(私が提案して、受け入れられた形です)

メールより掲示板の方が、過去の会話の履歴も見れていいだろう、と考えたからです。
さらに、掲示板に記事が投稿されたときにメールも飛ぶようにすれば、メールのリアルタイム性のメリットも得られますし、パソコンでも携帯でも見れて書き込めるようにすれば場所を問わなくなります。

さて、言いだしっぺということで私が用意することになったのですが、無料サービスではそこまで都合のいいものはありませんでした。
そこで、自前で簡単な掲示板を作って、はてなアンテナのメール送信サービス(サイトが更新されていたら更新内容をメールで送ってくれる)を利用することにしました。

自前で作るって事で、まずは最低限の機能を作りこんで掲示板をスタートしました。
さっそく、同じ会社のもう1人の幹事は書き込んでくれました。

しかし。。。他の人は書き込んでくれません。

パスワード認証がないので、個人名とかを書き込むことに抵抗があるのかもしれない、と思い、パスワード認証をつけました。
そして、パスワードをメールで送りました(暗に、掲示板を使おうね、というアピールが入っています)。

しかし。。。まだ他の人は書き込んでくれません。

まずは最低限の機能でスタートしたので、パソコンから見た場合に画面がさびしく、使う気が起きないのかもしれないと思い、パソコンから見たときの画面を良くしました。
さらに、気分を盛り上げるために、2次会会場の写真を上部に表示したりしました。

しかし。。。まだ他の人は書き込んでくれません。

新郎からみんなにメールで情報が送られてきたので、「情報は掲示板に集約しよう」ということで、掲示板にその内容を転記しました(はてなアンテナによって、掲示板が更新されたということはみんなにメールされます)。

しかし。。。まだ他の人は書き込んでくれません。

このあたりで、「ここまでやっても使ってくれないのかぁ。。。」という気分になってきて、あきらめも入ってきました。

事態が変わったのは、式まで2週間くらいとかになってきて、買出し担当の夫婦が、掲示板で意見を集める書き込みをしたことです。
そこで、その夫婦・私・同じ会社のもう1人で、掲示板は盛り上がりを見せました。

しかし。。。まだ残りの2人は書き込んでくれません。
結局、その2人は最後まで掲示板には何も書き込みませんでした。


今回の件は、幹事の人数が多くてお互いに面識がない人もいたということも一因ではあります。
気軽に意見を出しづらかったのかもしれません。

ただ、それを抜きにしても、用意したシステムを他の人に使ってもらうってことは大変だと感じました。
ちなみに、操作性はかなりシンプルでわかりやすくしたつもりなので、使いにくかったということはないはず。。。です。
(今回の目的では高機能なものはまったく必要なかったので、世間の掲示板よりはよほど手軽に使えるものです)

そういった状況の中で、色々と工夫して、何とか(一部の人の間とはいえ)活用されるところまでは持っていけたということについては、満足しています。
(今から思うと、パスワード認証をつけたのは逆効果だったのかもしれませんが。。。)

あと、掲示板の更新チェックをはてなアンテナで行ってメール送信するってのは、かなり便利でした。
こういった使い方を編み出せたのは、収穫でした。