はてなの伊藤さんの話を聞いて

うちの会社は、MIJS(Made In Japan Software)コンソーシアムというのに入っているのですが、今日、そのMIJSの内輪向け発表会がありました。

内輪向けとは言いつつも、基調講演として、はてな伊藤直也さんの話が聞けたのが、すごく良かったです。

伊藤さんの話を聞いていてメモった内容と、自分が感じたことなどを書いてみます。
(気の向くままにメモった内容をもとにしているので、講演の内容からすると断片的ですが、その点は悪しからず)

一口にソフトウェア開発といっても、様々な分野がある。
建築業と比較して話すと、
エンタープライズ開発は高層ビル開発に相当する。使う道具はクレーンなどで、大規模プロジェクト管理のスキルが要求される。
Webベースのサービスの開発は、おしゃれな一軒家の建築に相当する。使う道具はのこぎりなどで、職人芸が要求される。

そうですね。自分はエンタープライズ側に身を置いていますが、後者の世界とはだいぶ違っているよなと思います。

開発者が作る
新しいものの正しさは、本人にしかわからない
3人くらいが集まって作ると、ありきたりなものになってしまう
1人で作るほうが面白い
スピード重視(1年もかかるとモチベーションが保てない)

「新しいものの正しさは、本人にしかわからない」ってのは、すごく心に響きました。
ある程度の規模の会社になると、プロジェクトの計画書を作って役員会の承認をとって、ってなってしまうところですが(うちがそうなだけ?)、「説明したってほかの人には伝わらないんだから、自分で作って証明する」ってのは。。。すごくいいですね。

継続する。
サービスをリリースしてもすぐに受け入れられるとは限らない。
1〜2年かける必要がある。

これ、誰もが「そうだよね」って思うところだと思います。もちろん私もそう思います。
しかし、これって実践することを考えると、そう容易ではないと思います。
というのも、「新しいものを作る」というスキルと、「それを継続する」というスキルというのは、必ずしも両立している人ばかりではないと思うからです。
「新しいものを作って、しばらくは継続する」
簡単なことではないですけど、難しいからこそ、これができることに価値があるんでしょうね。

自分と同年代のすごい人を見ると萎える。
でも、気にしていてもしょうがない。
萎えるのは、自分が成長する兆し。
できるのは、目の前の本の1ページを読むこと。地道な努力を継続すること。

これを聞いて心強かったです。伊藤さんでもそうなんだ、って。
いや、最近自分もそうです。
伊藤さんも自分から見れば同世代のすごい人だし、他にも何人もすごい人いるし。。。
1年くらい前までは、そういった同世代のすごい人たちをほとんど知らなかった自分にもがっかりだし。
最近、そういった人たちの存在を急速に知ることになって、、、まさに萎えるし。

でも、伊藤さんの話を聞いて心強くなりました。
すごい人の存在を意識するようなったことも、かつてない勢いで(と言っても大したペースじゃないけど)本を買うようになったことも、自分にとってはいい兆しだと思って、一歩一歩成長していきます。

ソースコードを書ければ、世界を変えられる

同感!
最初に抱いた想いは、やはり忘れません。