「仕事をする」というサバイバル

「なんで仕事しなきゃならないのか」なんてことを言い出す人がたまにいますが(特に子供に)、私なりの答えは「自給自足したくは無いから」です。

仕事というものが無いとするとどうなるかというと、衣食住を全て自分自身でまかなわなければならなくなります。

そういった生き方もいいという人もいるかと思いますが、私は最低限度以上の生活をしたい(旅行にも行きたいし、こうしてブログも書きたい)ので、そのためにはお金を稼ぐ必要があるわけで、お金を稼ぐためには社会という仕組みの中で価値を生み出す必要があるわけです。

とはいっても、つくづく厳しい世の中だなぁとおもいます。

私が身をおいているIT業界のことを考えると、ITの世界においては大量生産は単なるコピーなので、同じものを作ることに価値はありません。そうすると、新しいものを作り続けることが私たちの存在意義であり、それができなければ存続できないということになります。
自分の定年までそれをやり続けるのかと思うとちょっと気が遠くなりますが、何だかんだいってこの業界は好きなので、この業界でやっていく覚悟でいます。

まあ、他の業界にとっても大変なのは一緒で、儲かるところには真似する人が出てきて価格競争になるってのはよくあることです。
そんな中で収入を得る(出来れば上げる)ためには、変わり行く世の中で他の人が対価を払ってくれるような価値を生み出すために、自分自身変わり続けなければなりません。

梅田望夫さんのブログでは、「サバイバル」という言葉が使われていました。
この言葉についてはいろいろな反応があるようですが、ちょっと刺激的ながら的を射ている表現だと思います。
「サバイバル」というと、「他人を蹴落とす・犠牲にする」というニュアンスも含まれるので、この表現を好まない人もいるのかなと思いますが、梅田さんも書かれているように、緊張感は持ち続けなければなりません。
現状に安心していては将来だめになるので。